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そんなわけで改めて。
公開前から見たい見たい云い続けてたのにやっと見れたのはもう九月という。

バイト上がりにいってきましたサマーウォーズ!


OZ=ダイバーランドですねわかります!

……パンフに着想のきっかけ云々が書いてあったけど、2000年のキッズアニメに先越されてるんだぜその設定。
悪いがそれだけは譲れない。
wiki見るとぼくらのウォーゲームと比較されてるらしいけど、ネットワークに自分の分身を存在させて……ていう設定はウェブダイバーだと思うのよ。

それらを差し置いても、最高にアツイ作品でした!
マジパネェ。本気を見た。何かの。鳥肌立った。
ああもう良い言葉が思いつかない!

ぶっちゃけ無情報で行ったので(エヴァ破で予告編観たくらい)こういうSF要素が絡んでくることすら知りませんでした。
ていうか声優:神木しか知りませんでした!
お陰で見てる間ご本人の顔がちらほら。

ウェブとか宇宙とかの「SF」要素と、田舎とか歴史とかの「過去(時代物、もしくは旧き良き時代)」要素の組み合わせは好きです。
ほしのこえとか、タイトル忘れちゃったけど同じ監督さんの、田舎のロケットの話。とか。

あとOZの世界観……主に美術面が、良い意味で怖かった。
メルヘンホラーと云うかコミカルホラーと云うかファンシーホラーというか。
グロでも幽霊でもないのにぞわぞわして胃がきゅうってします。
主人公の乗っ取られたアバターとか。
ていうかOZのアバター全体的に怖い。
グレゴリーホラーショーの登場人物思い出しました。

そういう点で、悪い意味では既存の作品(ネタ)の組み合わせなんですが、私としては好き要素の盛り合わせです。
「夏休み」「ウェブの架空世界」「ファンシーホラーデザイン」「田舎」「戦国」「こいこい」「力を合わせる」とか、もうワードだけできゅんきゅんしちゃいますよね!
こいこいは一時期携帯アプリで地味にハマってたので。未だに役覚え切れてないけど。
すごい風流なゲームですよねあれ。


そして何より、展開がアツイ!です!
序盤の栄さんの激励で世界がしゃんと動き出すところとか、家族がそれぞれの業種やら特技やら活かして戦闘態勢が整っていくところとか。
夏希のこいこい戦、絶体絶命のところで「ボクのアバターを使って下さい」を皮切りに世界中が力を貸したシーンはガチで号泣しました。
だめなのーああいうのホント弱いの!
世界を一つに!心を一つに!ていうのが……月並みな言葉しかないけど、心が震える。

高校野球の中継も、最初こそその存在意義がわかりませんでしたが、後半の「OZ=現実世界のピンチ」と野球=スポーツの中継の絶妙なマッチさというかミスマッチさがセンスいい。
現実世界の未曾有のピンチをニュースとかの表現でリアルに説明するんじゃなくて、スポーツというある種の「ゲーム」……ルールに則った中で行われる「遊び」で表現する。
混沌と秩序を並列化するというか。
重い現実を軽い架空で表すというか。

あ、「遊び」とか「軽い架空」とか書きましたが別に野球や各種スポーツを軽んじたいわけじゃないですよ。
ナイフで刺されたら心臓は止まるけど、剣道で負けても心臓は止まらない。
殺し合いにルールはないけど、フェンシングにはルールがある。
そんな感じの対比としての言葉です。

あと序盤で佳主馬が「スポーツだよ」って云ってるのも地味に生きてますよね。

さてここまで意図的にスルーしてましたが、

佳主馬かわいいよ佳主馬ぁぁああああ!!!

しょうがない!私だからしょうがない!
だって思春期的無愛想ツンツンの天才中学生ですよ!
もう、ね……!ええい解れ!考えるな感じろ!
声がまんま女の子なのが寧ろ良い。ときめく。
メンツ的に一番非力そーなのに、OZ内きっての武闘派……というか戦闘要員なギャップがまたきゅんきゅんします。
タンクトップの脇とかさー半ズボンの膝小僧とかさーあんだけ細っちいのに戦闘要員なんですよ。きゅん。

でも、それでも、最強でも、中学生なんだよなぁ……。

世界中の「助けてキング・カズマ」の書き込みに対して、最終的にその重圧に負けてしまった……わけですよね。
あのシーンでは、世界は(多分、一族も)自分たちは戦おうとしない、「強いキング・カズマ」頼み……つまり佳主馬側から見れば孤独な戦いなわけで。

後のシーンで世界中がアバターを貸した=参戦したことでラブマシーンを打ち破ったってのはつまり、中心になる人物は違えど「孤独な戦い」と「協力する戦い」の対比だった、ってことでしょうか。

そう見ればピンチ演出のシーンも、また違った意味を持ってきますよね。
だからかませじゃないよ!
「『あの』キング・カズマも歯が立たない」ピンチ演出なんかじゃないよ!

どうでもいいんですけど、一度目のキング・カズマ敗北の時のネットの書き込み何だあれ。
変態紳士が混ざっとる。

まぁ気持ちは(痛い程)わかりますが!
夏コミで某サークルさんがカズマハァハァなペーパー出してたんですが、今ならその気持ちわかるわー……。
なんというショタコンホイホイ。
アバターが本人の声ってのもいいよね。えろくて。
戦闘シーン多いし、ラブマシーンにフルボッコされてる声とかきゅんきゅんしちゃうね!
プレッシャーのシーンではぁはぁ云ってるとことか、負けて泣いちゃうとことか。
見所が多すぎる!

ぶっちゃけ、佳主馬の活躍シーン多すぎて、「助けてキング・カズマ」→佳主馬プレッシャーの頃には「主人公誰だっけ」と思わざるを得ませんでしたが……。


でも何より、主人公は健二でした。
序盤の内気な感じから、時には皆を鼓舞さえする、最後の瞬間まで絶対に諦めない強さを見せていく流れは正統派の主人公です。
最後の暗算の瞬間にだって、「もう駄目だ」とは云わない。
その強さに鳥肌が立ちました。
その強さが一族を動かすし、夏希を甦らせた。
ポジション的には若干空気……というか地味な役回りな気もしますが、だからこそ最後の踏ん張りが生きるのかも。

……「諦めたら解けないんだ」でキュウを思い出したのは内緒です。
「探偵が諦めたら事件は迷宮入りなんだ」。
ていうかあの声でカズマと呼んだ時点で既にキュウです本当に(ry

あと、「最初の暗号が実は解けてなかった」ていうのはさり気ないけど凄くいい設定だと思います。
だってホントに解けてたら、「でも当初の原因の一端はお前だし」って思っちゃうもの。
実力を示しつつ、「例え無自覚だとしても悪事だったこと」には手を貸さなかった。
そして世界を救ってみせた。
心から健二を讃えることが出来るのはその設定が大きいと思います。

あとはまぁ、主人公ってのは「驚く係」ですからね。
これはうちの演劇班長の解釈ですけど、演劇における主人公ってのは観客と一緒に説明を受け、観客と一緒に驚く。
ある意味一番の部外者であることで、ナビゲータとして機能出来るわけです。
健二も典型的巻き込まれ主人公だし、「一族」というコミュニティの中でははっきり部外者だしね。

中の人に関しては神木くんいる時点で俳優キャスティングを覚悟はしてたのですが、案外良かったです。
個人的に「棒」と「アニメ声じゃない」はちょっと違うと思うのですよ。
アニメ向きの平坦な声質の「アニメ声」ではないんだけど、違和感ないっていうか思ったより棒じゃなかった。
元々期待値が低かったってのもあるとは思うけど、なんかすんなり受け入れられました。
スカイ・クロラがまた酷かったからなぁ……主役二人が。
夏希先輩は若干無理して声抑えてる?感じもしたかな。
なんだろうねあれ。マイクが目の前にあると無意識に声量抑えちゃうのかな。

俳優キャスティングが気にならなかったのはビジュアル面でも「アニメっぽくないなぁ」と感じたこともあるのかも。
序盤の皆でご飯のシーンとか、みんなてんでばらばらに動くし平気で同時に喋るじゃないですか。
あれって個人的に、凄くドラマっぽいと思うんです。
大半のアニメはある程度デフォルメがされて、不要な動きは削られてたりする。
だってでないと、客の集中が定まってくれないから。
それに結局一人の人間がその構図を作ってるわけだから、ある種の計算的な整頓された美しさがあるんですよね。
でもドラマは役者が自分の身体を使ってるわけで、そこで完璧な意思疎通なんて無理だから、どうしてもごちゃっとしちゃう。
(ちなみに同じ人間でも、演劇は整理されてる方だと思います。
その差はカメラの有無。ドラマはごちゃっとしてるとこをフレームアウトさせて見せたい会話をズームにすれば良いけど、演劇はズーム機能がない。
で、客の視線を一点に惹き付けるにはそこを強調し、他をやや落ち着かせる必要がある、と)
そういう意味でこのアニメ、みんな動き過ぎ。ぬるぬるうごくよ!
だからこそ俳優キャスティングに違和感なかったのかな?

あと音楽。
音楽素敵なんですけど、なんか07th思い出します……特にひぐらし。
旋律自体もそうだし、入り方の使い方とか。
展開も(ありがちと云えばありがちなんだけど)ちょっと共通するとこあるしね。
片田舎の一老人に過ぎないと思われた人がどえらいネットワーク持ってたり、その家族が揃いも揃って各ジャンルのやり手だったり。
園崎か君達は!


「主人公」関連と云えば、健二が「主人公」という役回りだったように侘助さんと翔太にも「役回り」が透けて見えるのが若干勿体ない……という気もしました。
侘助さんと栄さんの因縁や愛憎とか、もっとちゃんと見たかったなー。
しかしそれ以上に翔太だ!
彼も多分、夏希や家族が大事だからこそ犯罪者疑惑の主人公をしょっぴこうとしたわけだし、栄さんを悼みなお尊敬の気持ちがあったからこその「涼しいか?」なんだろうけど……。
イマイチさらーっとしてるせいか、KYにしか見えないという。
もっと云うなら「様子がおかしい」「熱暴走だ!」イベントのために使われた感が。
いい人なんだろうけど、映画本編内ではイマイチその良さが伝わり難かったです。

あともっと謎なのが佳主馬の「ゲーム開発の才能」設定。
いや……どこにあったよそれ。
しかもただでさえ「神木でカズマww」みたいな状態だったのに、その佳主馬がゲームクリエイターで特許取ってるとかホント数馬だからそれ!

小説版はある程度補完されているそうなので読みたいな。
あとコンプ版。サマーウォーズ キング・カズマvsクイーン・オズ。
店頭にコンプあるかな?

とりあえず今週はもう無理だけど、来週あたりに二回目行ってこようかと思ってます。
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