「そうか、これを袴田さんに渡したくてうろうろしているうちに、急に暑くなって倒れちゃったのか」
「YAMAWARO」は雪のターン。
袴田が変な妖怪と会ったと聞いて密かにお守りとして氷玉を作り、暑さをおして渡そうと学校まで行った雪が可愛いです。
普段はサボり魔のくせして、体育を見学してまで。
そこまでする前にとっとと渡せ!とも思いますが(笑)
そして普段あれだけ横暴されて、顔色を窺う事もままある袴田が、雪が倒れたらすごく献身的に看病してあげるあたりに愛を感じました。
ていうかおろおろし過ぎだ。
慌てて抱いて帰って氷り買って、噂の「大型冷蔵庫」が見つからないと伊佐に電話して。
まぁ妖怪なんで普通の看病がわからないってのはあるんでしょうが、なんだかんだで袴田も慕ってるってことですかね。
行動がどうっていうか、文章からしてパニクり感が伝わります。可愛いなぁもう。
反して余裕の伊佐もまた別の信頼がある感じが良いです。愛だね愛。
それにしても、色白黒髪の雪が病気で倒れているというのはまた色っぽいんだろうなぁ……と想像してきゅんとします。
挿絵がさ!美人さんなんですよ!
「あの真っ白い肌に整った顔立ちなものだから、よけいに何だか壮絶だった」ですしね。
「AKANEKO」でも、飯屋を提案するわメニューに「自分的袴田ベストメニュー」を推すわ、どんだけ袴田の飯が好きなんでしょうか。
妙な賭けを持ち出してまで一口餃子を作らせようとするし。
一口餃子に拘るのは多分美味しかったんでしょうね……可愛い奴め。
結局賭けには負けてふて寝してましたけど、作ってあげればいいのにね袴田さん。
でも雪も山菜天ぷらセットを三皿食べた、て下りにデレを感じます。
そんな厄介なツンデレ以下個性的な面々を御する伊佐は実はこの話で一番最強なんじゃないかと思います……。
飯屋のメニュー決めにしたって結局仕切ってるし。
袴田のピンチの時だって、結局片付いてから
「なんだ、助太刀する暇がありませんでしたね」
「いよいよのときは参戦しようと思ってましたのに」
いやいやいや充分ピンチになりましたよ!な黒具合です。
袴田を信用して、なんとかなると判断したんでしょうが……。
最後に「次の機会ではもっと楽しくなるよう、僕も参加しますから」と敵さんに云っちゃう辺りが黒いです。
そして袴田まさかの料理下手疑惑。
確かに人外勢ばっか飯食ってますけど、伊佐の微妙なリアクションはなんなんでしょう。
人間の口に合わない味付け?
でも雪や玄太郎は市販物も食べてますよね……メロンパンとか。
匂いを嗅ぎ付けてメロンパンを言及する雪は可愛いと思います。
最後の「MANA」は、今までと趣向が違う感じで新鮮でした。
耳が聞こえなくても成り立っちゃう、お決まりの会話しかない人生って怖いなぁ……と思いましたけど、そんなことないってことがマナに解って良かったです。
良い子だな紗英ちゃん。
買い置きを読み終わっちゃったので、また続き買いにいかないとだな。
余談。
虎龍で文章を気にしまくってましたが、こっちもぶっちゃけ三人称口語文です。
だけど袴田視点の背後霊系な視点で統一されてて、文章自体もそんなくだけた調子で一貫してるのであんま気になりません。
でも妖怪バトルとか地の文が続くと目が滑る感じはしますが。
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