『悪いと思うなら、今夜という今夜は、これまでに何があったか、洗いざらい説明してもらうぜ』
恩田陸にここまで萌え狂うとは思いませんでした。
シゲルが……ていうかアキラとシゲルが……可愛すぎるんだよ……!
シゲルは私の中で高校生ミツルなビジュアルイメージです。
口が悪い女顔の美人さん。
ついでにシスコン(こっちは姉らしいですが)な辺りも込みで。
何かにつけてケツ使っただの淫売だの云われても「ざけんな!」と返す美人さん。いい!
ていうか寧ろまんまワタルとミツルな感じですかね。
アキラの口調が時々凄く柔らかいのも、ワタル系の顔を想像させます。
「ねぇ、嫌がってるんだからやめなよ」とか。
美少年じゃないんだけど純朴、なイメージですかね。
あとわりかしどうでも良いんですけど、フォレストノベルでぼちぼち更新しているオリジナル小説のわんこ系中学生が「アキラ」なんですよね……。
微妙にそっちもちらちらしてしまったり。
このお話は、環境破壊etcでぼろぼろになった地球に日本を残して、他の国は新地球へ行ってしまった、という世界。
つまり地球=日本、です。
日本は汚染の処理に従事しながら環境や文化の維持を名目に高圧的な政治を続けています。
その最たるものが、「大東京学園」への入学試験。
デスマッチのような入学試験で出会ったアキラとシゲルは共に試験を乗り越えるが、学園もまた圧政の敷かれる世界だった……という。
世界観的にはバトロワっぽい感じかも。
僅かな反発でも殺されそうな目に遭う学園の中で育まれるアキラとシゲルの友情に私が殺されそうです。
どこがどう、とか名台詞!とかより、お互いの気を許してる感じがいいです。
学園内の成績は生活レベルに直結するため、試験なんかクラスメイトを叩き落とすためのようなもの。
その中でピンチになったシゲルをアキラが庇い、そのために気絶したアキラをシゲルが介抱するため両者脱落、なんてエピソードも。
シゲルはその美貌と実力に入学前から注目の的、入学後はアイドル状態。
夜這いを掛けにくる輩も後を絶たないという……えええ。
シゲル自身も強いので返り討ちにしてるんですが、同室のアキラも自然とボディーガード状態に。
「二人は出来てるなんて噂も立てられ」〜の下りではホントに出来ちまえよと思った私はダメな子です。
ていうか恩田陸ってそんな作家だったんか……!笑!
一冊だけ持ってますが、こんなんも書いちゃう人なんですね。
上でもちらっと書きましたが、口の悪い連中は揃ってシゲルをお嬢ちゃんだのうさぎちゃんだの言い過ぎです。
枕営業で合格した(実際はもっと直接な台詞でしたが)あたりはまだしも、アキラとの仲を揶揄し「(アキラの)どこがいいんだよ?舌か、尻か、指か?」ではシゲルが攻めなんだろうかとちらっと思ってしまった自分にごめんなさいです。
あと不良・リュウガサキとのシゲルの喧嘩シーン。
「なぁ、俺が優しくしてやろうか?どうだ?天国にイカせてやるぜ」と甘く色っぽく熱っぽく囁いたあとに回し蹴り+左足を固めてへし折るという男前っぷりがとても好きです。
しかしシゲルは美麗描写多すぎだし、そしてアキラがいちいち見惚れ過ぎだ!
基本はアキラ視点で話が進むのですが、何かにつけて「女みたいな」「女より綺麗」を内心で連呼してます。
どんだけ好きなんだってくらいお互いがお互いを気に掛けまくってます。
アキラは途中でヤバい話に乗ってしまいシゲルを避けるようになるのですが、シゲルはちゃんと気付いて追ってきます。
明らかに死亡フラグです。
ルルーシュを追ったシャーリー並みの死亡フラグです。
追っちゃダメだ!でも追って!……という複雑な心境。
リュウガサキによりアキラの企みはシゲルにはおろか学校側にも露呈してしまった!?……なところで上巻は終わり。
色々描写で目が滑るところがあるので、もうちょいじっくり読み返してから下巻に進もうと思います。
余談。
アングラの描写はなぜかナンジャの福袋を想像してしまいます。
雑然とした熱気、みたいな描写のせいでしょうか。
過去(私達の現代)を再現と言いつつ、若干懐かしめの(平成よりは昭和よりの)雰囲気のせいかも知れません。
あとアタミ姐さん(♂)が好きです。
かかかかっこ良すぎる……!
オネェ言葉で冗談ばっかりだけど観察眼鋭く、シゲルですら信頼を置いている。
「シゲルも、アキラの話だと優しい顔になるわね」の姐さんぽさがいい。
芸達者なのも格好良くてきゅんきゅんです。
キョウコちゃんも可愛いなぁ。
今のところ強かな面が前面に出ててかっこいい。
「太陽の下で小麦の収穫を喜ぶよりも、あたしは地下室のベッドの中で、青い薔薇が咲くところを夢見てる方がよっぽどいい」って啖呵が好き。
このままヒロインにあるまじき最強キャラを突っ走って欲しいなぁ。
読んだ時間に合わせてこんな時間設定で投稿してみましたが、実際はもう2時半で眠いのでぐだぐだです。
とりあえずアキラとシゲルの友情に萌えたよ!周りの下衆い揶揄も萌え燃料だよ!ということで。
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