「紅科の少女たちが騒ぐ〝華州絶華〟のひとり息子は、年頃の娘になど見向きもしない冷淡な少年と評判だが、そんな貴様の泣きどころは琥珀の目をした親友か」
ヤンチャで熱血正義感、ちょっとお子様な少年・琥珀と
クールでオトナ、琥珀と母親以外興味なしな美少年・龍童
そんな少年二人の中華「風」活劇ものです。
やはり少年二人はいいものです……!
コハクはキレやすいけどリュードの言葉には耳を貸すし絶対の信頼を置く、
リュードは良くも悪くも他者に無関心だけどコハク(と、唯一の肉親である母親)には心を開いてる。
一対一すぎるのもどうなのよとゆるゆる思いつつそんな絶対の信頼関係に萌え死ねます。
(武術学校の話なのですが)お互いの武術の力量は勿論のこと、相手が「大丈夫」と云ったことは大丈夫と思えるって何気に凄いことですよね。
理想家な面のあるコハクに対して「大人の理論」でリュードが説教するシーンもあるのですが、これもお互い思ったことを存分に言い合える関係っていいなぁと思います。
……若干性格な気もしますが。
盗み食いをして追われるコハクを助けたリュードの第一声が
「左手に華のごとき乙女たちへの愛情、右手には我が親友への愛情、このふたつを天秤にかけてくらべてみれば、あいにくと友情のほうがちと重いのだよ」
な辺り、しょっぱなからデレデレです。
ついでにタラシ系なのかと思ったんですがそんなことなかったぜ!
実家がいわゆる妓楼なので、芝居がかった口調になるんでしょうかね。
常に扇子を持ってたり横笛を嗜んだり、いちいちコハク目線で「艶やか」と評されるとかどんだけ。どんだけ。
コハクもナチュラルに
「おまえの艶姿なんかを目の前で見せつけられたら、紅科の連中、オンナとしての自信をなくして揃って首くくっちまうぜ?」
とかのたまってくれます。
少なくとも、男友達に云う台詞じゃ、ない。
まぁ結局のところリュードは「艶姿」を披露するんですけど。
お約束のような女装イベントに対してはコハクは(共謀してるので)スルーなのですが、髪を解く仕草から慌てて目を逸らしたりと男友達に対するリアクションとしては如何なものかと。
なんかこう、欲目抜きにひたすらコハクとリュードがいちゃこらついてるだけで終始した気がします。
一応、武術学院の先輩とお嬢様の身分違いの恋、というメインエピソードがあるのですが、何せ視点である主人公・コハクが恋心に疎いと云う……。
男勝りヒロイン・カーシャ(華紗)のフラグも素晴らしいスルーっぷりです。
男友達の艶姿の前にヒロインの晴れ姿を褒めてあげるべきだと思う、な。
と云いつつカーシャみたいなヒロインはお腹いっぱいの感があるので大して好きでもないんですけどね。
あ、でも能力的に高いところは良い。
気ばっかり強いけどやっぱり女の子☆は個人的に一番苦手なので、覗きも妨害も見事撃退するカーシャは好きです。
やっぱり萌えるのは最強お姉様・ツイフォン(翠鳳)かな!
しかし「学園きっての才女」というとなんでみんな黒髪ストレートのクールビューティなんでしょうね。
とても……霧島さんです……。
好きだけどさ!萌えるけどさ黒髪美女!
まぁしかしなんといっても萌えるのは美少女的美貌の持ち主の男友達の方なわけですけど。
全編に渡って上記のような「美しい」「艶っぽい」を主人公視点から連呼され続けます。
あんだけ女の子のフラグをスルーしときながら何事か。
そんなコハクはコハクで実は孤児、という暗めの設定があるのですが、そのせいか「正義漢」「明るい」という割に他の友達ときゃっきゃするシーンは少ないです。
特に、「押し掛けられて」というシチュは多いですが、自分から(リュードと離れて)別の友達のとこに行くシーンは皆無じゃないのかな。
常にリュードと二人でいる感じ。
今後の巻ではそんな暗い面も出てくるのでしょうか。
あと、対のピアスは……とても、萌えます……。
しかし西洋なら恋人確定ですがなそれ。
コハクが左、リュードが右なのでうん、つまりそういうことですねっ!
PR
この記事にコメントする